カトリーヌ・スパーク・レトロスペクティブにて。
なにぶん、カトリーヌスパーク童貞のため、最も名前を聞く本作から筆おろし。
眼福に過ぎるファッションとヘアメイクの数々。
トロヴァヨーリの洒脱なサウンドトラック。たまりません。
小悪魔、というより、もうほとんど悪魔じゃん?w
浅はかな男にとっては、という意味で、ね。
1968年当時、どこまでこの「奔放な」女性が衝撃だったのか想像するしかないけれど、かと言って不思議と露悪的でも、やましさもほとんど感じない。
伸び伸び、生き生きと、自分の欲求と衝動にただただ正直に行動するミミの愛らしさたるや。
そんなミミと互角?にやり合える男性がトランティニャンというのも、なんというか……納得w
ミミを甘やかす訳でもなく、かと言って独善的に支配しようともしない。
ただ彼女の在り様を受け入れる度量。
なかなか出来ないよね。わかっちゃいるけれど。男性同志諸君?
こういう特異な状況や人物でも動じない個性ってトランティニャンっぽい。巻き込まれ型二枚目。
コメディ的に消化してしまいがちだけれど、最後の「女性上位」の姿勢。
半世紀過ぎて、実は今ほど本作の真価が見直される時代は無いのかもしれない。
私の様な男が助平心で観るよりも、圧倒的に、世の女性たちの方がインスパイアされて勇気づけられる映画なのでは無いかな。