あざらし

荒野の七人のあざらしのレビュー・感想・評価

荒野の七人(1960年製作の映画)
5.0
「戦うのか、戦わないのか。
はっきりしてくれ。」

メキシコのとある貧しい村。村人が指す方向から、沢山のならず者達:カルヴェラが馬に乗ってやって来ました。
彼らは村人から食べ物やら酒やら何でも持って行きます。

歯向かう者には容赦なく銃で撃ち殺しをする奴らでした。
運の悪いことに、奴らはこの村を気に入り、またやって来ると言います。

このままでは村は全滅です。
村人達は話し合い、長老に相談することにしました。長老は闘うしかないと言いますが、村人は銃も使えないのです。

この作品を観ずに西部劇を語るなかれです。

なんて豪華な顔ぶれでしょう。
ユル・ブリンナー、スティーブ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン…
どの人でも主役に使って、映画が一本出来そうです。どの俳優にも心奪われます。
特に、ユル・ブリンナーとスティーブ・マックィーンがカッコ良すぎて涙が出そうです。

日本が誇る黒澤明監督の七人の侍をリメイクした映画ではありますが、独立して考えても素晴らしい作品になっていると思います。

内容はほとんど、七人の侍と同じです。
ならず者に困った村人らが7人のガンマンを雇って、共に闘うというストーリーです。

七人の侍で印象的なシーンも使われていたりします。主人公のユルブリンナーが七人の侍のファンでこのようになったそうですね。黒澤明監督へのリスペクトが伝わります。

「勝つのは農民だけ。
俺たちはいつも負けてばかり。」

…この映画を観たら、ぜひ七人の侍もみてください。
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