チャン・イーモウの監督の『HERO』鑑賞の後だとちょっと物足り無い。
もちろん、まさに舞っているような剣舞は素晴らしいのですが・・・
秘剣グリーン・デスティニー(碧名剣)をめぐり繰りひろげられる、男女の数奇な運命を描いた物語なんですが、その中で、イェン(チャン・ツィイー)の心変わり様が判り難い。
なんかまわりくどいのです。
貴族の家系の生まれでありながら盗賊の頭との永遠の愛を誓った過去を持つ(イェンは自由な生き方に憧れている)
ね。もうこれだけで・・・なんかめんどくさい(笑)
それもその筈、本作は武侠小説「臥虎蔵龍」を原作としているようで本作はその内容を相当詰め込んでいるようです。
物語りは意外にコミカル。
そして酒場でのイェン大暴れは見応え有り。
とにかく今作は中国本土の壮大な景色と色使い、そして華麗な剣舞、それと美しいチャン・ツィイー。
それらを”感じる”作品。それだけで価値は十分にあると思います。