翼

X-メンの翼のレビュー・感想・評価

X-メン(2000年製作の映画)
3.0
MARVEL成功前夜の創生と失敗を見た。

結局アベンジャーズ成功の要は人物描写と折り重なるドラマだった。それをこのX-MENシリーズを通して学んだのかなーって感じる一作目。つまり要の人生描写を軽んじている感ありあり。
これだけ初登場のミュータントが入り乱れる中で一人の深掘りはそもそも超高難度。
2000年の日本のアメコミの立ち位置なんて特撮ヒーローの延長線上の扱いで、映画ともなれば『人気キャラクター大集合!』の一線を超え難い。本作も多分に漏れずその作りなわけだが、それを超えられない限り『人気海外アニメの映画化!』のバイアスを抜けられない。それを期待したキッズ達にとっては暗く、ドラマを期待した大人たちには物足りない、不完全燃焼感。。

これから如何にしてMARVELはX-MENを礎にアベンジャーズを築くのか、歴史を辿るように楽しんでいこうと思う。

そして残念ながらセイバートゥースは雑魚。
翼