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ドライヴの10000lyfhのレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
2.5
スタイリッシュで感傷的な雰囲気(だけ)でみせるクライムサスペンスで、正直、中身を感じなかった。序盤、無名(←お洒落やね)の主人公(爪楊枝みたいなのくわえない方が絶対よい、なんかもったいない)と隣人の既婚女性が惹かれ合う描写は、陳腐だが、上手だし心に沁みる。さすがヨーロッパ出身←アメリカインディ監督←ステレオタイプ← 中盤の質屋強盗シーンから、それまで生真面目で物静かで優しく温和な人物として描かれていた主人公が暴力的になる。二面性を持たせたということだろうが、表面的な人物造形に感じた。ストリップバー楽屋で、凶暴な主人公を前に平然としていたストリッパー達の絵はクールだった。以降はタラ直伝「お洒落な残虐シーン」の連続で人が血を流して死にまくる。終盤、裏の世界に成り行きとはいえ踏み入ってしまった人(主人公)に対する「夢、計画、希望があるだろうが実現は無理だ」は刺さる言葉。メランコリックでアブストラクトでアンビエントなシンセポップが映画の雰囲気をブースト
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