思ってた映画と違いました。
ラブロマンス、バイオレンスアクション、そしてライアン・ゴズリングが中盤から暴力性を見せ始める所からはサイコスリラーの要素も感じました。
出来心の悪事が様々な要因と絡み合って、次第に取り返しのつかないことになっていく、という点で『悪の法則』を思い出しました。(というかこっちの方が前か)
脚本はもちろん、衣装や照明、音楽の細部にまで丁寧に仕組まれた芸術的な映画でした。
目だけでこれだけ語れるライアン・ゴズリングの演技は素晴らしいです。普段は無口ながらも優しさをたたえたナイスガイであることが前半で充分伝えられる分、後半で徐々に暴力性や冷徹さをむき出しにしていく様がビビットでした。
スプラッタも、全体が静かな画面でつくられているからこそ衝撃的でした。