海

ドライヴの海のレビュー・感想・評価

ドライヴ(2011年製作の映画)
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言葉が死んでいく、目まぐるしいばかりの速さで。心が息を吹き返す、血に塗れ待ちわびたキスで。どうしてか出会い、どうしてか別れた、出会いと別れと共に死んでいく明日、目の前で起こること全てが灰色に霞むこの世界で、今日さえもまともに愛せやしない。そしてあなたが灯した火がわたしを明かす、息を吹き返す夜、桁外れに目映い命よ、聴き続けた幻聴は今夜をもって全てあなたの声に成った。告げる、この街には10万の通りがあると、留まることなく刻み続けていたのは自分自身の鼓動、砕け散るフロントガラスに重なっていく手と手、わたしを活かせあなた、あなたを生かせわたし、蹴破れ最初で最後の愛。
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