海さんの映画レビュー・感想・評価

海

猫と映画。海とひかり。花と季節。ネタバレがあったら心の底からごめんなさい

映画(745)
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バイオハザード ヴェンデッタ(2017年製作の映画)

4.0

これこそバイオハザード!!!アンブレラをぶっ潰すのさ!!!本気最高の世界。
レオンもゴ…クリスもレベッカも最高だった。相変わらず超人すぎて安心。
レオンに乗り物与えるとか嫌な予感しかしなかったけど、今
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フェリーニのアマルコルド(1974年製作の映画)

4.7

幸福が永遠に続くよう。

繰り返されてきた歴史と、いつまでも受け継がれていく美しい音楽。何年、何十年、何百年という時を越えても、同じ音楽の中で、同じ季節の合図の中で、祝福も追悼も繰り返していく。
重ね
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春のめざめ(2006年製作の映画)

4.2

ツルゲーネフの「はつ恋」にあこがれる少年。
「はつ恋」のジナイーダを炎みたいにきっと感じていた彼は、その火を自らの世界にも灯していく。分けていく火が彼の恋だった。

はじめての恋を見つけた感動を通り過
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初恋(ファースト・ラブ)(1970年製作の映画)

3.8

ツルゲーネフの「はつ恋」と、ドミニク・サンダ演じるジナイーダ。
とにかくドミニク・サンダのジナイーダが完璧すぎる。文章だけでは分からなかったジナイーダの美しさって、こんなところにあったんだ!不思議な感
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チェブラーシカ(1969年製作の映画)

5.0

まっすぐでうそのない、そのままで素敵なやりとりで、心がやさしく温かくなる。夜、すてきな夢を見るために必要なのって、こんな温もりなんだよね。ただそれだけだ。
深く深くいとおしく想うそのまなざしだから、可
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

5.0

太陽のように眩しかった。
あらゆる美しさがあった。季節の美しさ、音楽、そして言葉の美しさ。恋も愛もまなざしのひとつも、仕草の片隅まで、すべてが宝石のように美しくて、繊細だ。
息をするたびに新しい風が身
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サンセットドライブ(2014年製作の映画)

4.6

何気なく手に取って、借りてきた一本。これが、すごくすごく良かった。

きっとこの映画が、心に沁みてしまうひととそうじゃないひとの子供時代って、ぜんぜん違うものなのかもしれない。
いつか放さなくてはいけ
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アセンション 終焉の黙示録(2002年製作の映画)

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4、5年前に観た映画。突然思い出したので、、、
これ、今まで出会ったよく分からなかった映画たちと比べても、ずば抜けて意味が分からなかった映画。
設定は壮大だけど、中身は、階段上りながら哲学的な(正直よ
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お早よう(1959年製作の映画)

4.3

小さな会話で笑ってしまう。
何でもない会話で、中身のない無駄な会話。それでも、それがあるから「お隣りさん」が居て、「お向かいさん」が居る。「ご近所さん」が居て、「先生」が、「押し売り」が、そして「家族
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ミネハハ 秘密の森の少女たち(2005年製作の映画)

-

美しい水の流れに、滲み込む深い緑。白い服、水色、桃色、黄色のリボン。高い笑い声、ささやきあう夜更け、たしかめあうような瞳の動きや、光に霞んでは翻るスカート。
厳しい校則も、誰も口にはしないけれど漂う秘
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.1

頬を触れる。

冷たい椅子。
誰にも裁けない人の罪がある時、そのために死ななくてはいけない人がまた一人居る。
幕が上がれば、真実は許されない。

五月の桜。身体の左側に射していく光。
安らかな眠り。眩
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.9

大人のあるべき姿、子供のあるべき姿。
少年少女は、大人の求める「子供らしさ」を夏の真ん中で手放して、恐怖を司るペニーワイズをやっつけにいく。
それでも彼らは子供であることを失わない。27年後の約束をす
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.7

サスペンスでサプライズでホラーでバイオレンスだった。
ちょうどいい妥協点を見つけられないままエスカレートしてしまった正義が痛い。
そのひとの優れたところをただ私的に好きになるという気持ち、そうじゃなく
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若葉のころ(2015年製作の映画)

3.8

校舎の屋上から、レコードを飛ばした。ホテルの窓から、脱いだ服を捨てた。
よく晴れた日に降る雨は、光に溢れてとても眩しい。
変わらないままのことはないはずなのに、いつまでも心臓を握って離さない日のこと。
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永遠と一日(1998年製作の映画)

5.0

明け方の合図に、ベッドから抜け出して、散らばったサンダルを両手に持って、そっと寝室を抜け出した。笑う声が、朝日と同じように 小さく漏れて聴こえる。白い砂浜を駆けていけば青い海が見える。
夜と朝が別れを
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父、帰る(2003年製作の映画)

4.9

墜落した鳥。草木の揺れる音。空は真っ青に澄み切って、もっと青い海は果てしなく遠くへ続いている。
果て無いほど遠く見えていた海も、明日も、死さえも、辿り着こうとすればすぐだったのだ。
目をそらす、それだ
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早熟のアイオワ(2008年製作の映画)

4.1

途中まで本当につらくて苦手なタイプの映画で、ジェニファー・ローレンスのために私はこの映画を観終わろう。って思ってたんだけど、ラストが凄く良くて
ひたすらに美しい救いだった。


彼女は酷い母親に育てら
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同級生(2015年製作の映画)

3.7

恥ずかしいほどの恋をしてるって、こんなふうなことを言う。

まじめに、ゆっくり、恋をしよう。
この一文がほんとうにとってもいいなあと思う。
恋や感情の行き交いが、まじめにゆっくり、心のすみっこまでてい
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パターソン(2016年製作の映画)

5.0

帰って来る。生まれて来る。
愛、豊かで繊細な感情、同じ道を毎朝通い、そして変わったことも持て成す力。
ボールペンを滑らすたび言葉をくりかえすたび、かわいいひと、美しいひととそう伝えるたびに、感情は水の
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藍色夏恋(2002年製作の映画)

4.9

夏。風にめくれる教科書。深い青をした夜のプール。日差しよりもするどい眼差し。まえを走るひとの、はためくシャツの匂い。
肌の色、水と夜の色。昼間、光が照らしていた踊り場が、ぴたりと夏の夜の匂いになる。声
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きみはいい子(2014年製作の映画)

4.5

きみはいい子。
三年前、原作である中脇初枝さんの「きみはいい子」を読んだ時に、同じように泣いていたのを思い出す。

自分を愛してくれるひとに、ぎゅっとしてもらうのは 大人になったって、ずっと一生の宿題
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マザー!(2017年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

「マザー」ってそういうことなんだ。
終盤ようやく気づいて、凄くすっきりした。

これは私は「創造」の物語だと思う。
何でもいい。創るもの、それは子供でもあるし、詩や、家、、はちょっと微妙だけど、ひとの
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こうのとり、たちずさんで(1991年製作の映画)

4.6

国境。追放。愛と生と死と。
愛という言葉で語るのも野暮に感じてしまうほど、洗練されたひとびとの果てしない感情。言葉のない場面ばかりに、心をつかまれてしまっていた。

国境も追放も本当の意味で理解しよう
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ひかりのまち(1999年製作の映画)

4.7

何でもない日の中に 小さな決意をして生きていく。ほしいものに手を伸ばして、届きそうな時に 期待する。そのために失う覚悟なんて、必要ないはずなのにな。
しあわせを手に入れれば誰かが不幸になるとか いとし
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僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.9

始まって5分くらいからほとんどずっと泣いてしまってた(TT)。
わんこはいとしさでできた毛玉だ。かれらの心は愛することの本質のような気もする。わたしたちは愛すること愛されることに悩んで本や詩を書いたり
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(1974年製作の映画)

4.4

こんなにも美しい心象のスケッチ。
恐ろしいものとは 美しい。数字も評価も何一つ似合わない映画。
戦争も国も時代も、その中に生きる人々の 張り裂けるような感情も、解った振りだけはしたくなかった。

一つ
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東京夜曲(1997年製作の映画)

4.7

いつか非日常だったことが、いつのまにか日常になった。そういうことだってあるよね、だからどうだっていうの、と、慣れない事は突き放して拒むようになった。
変わってしまった。
変わってしまえたはずなのに、こ
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アンビリーバブル・トゥルース(1989年製作の映画)

4.0

オードリーちゃん エイドリアン・シェリーちゃん、すごくキュートでそれだけでも十分に可愛くて色あざやかに弾けるような映画。

地球がもうすぐ滅びることを信じていたり、気まぐれに男の子を振ったり 大学に行
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春にして君を想う/ミッシング・エンジェル(1991年製作の映画)

3.9

「あれから月には人が行ったから、きっと荒らされてしまったよ」
今夜の月はあの時の月とおなじ月かしら、の答えの、この言葉がなんだか心に残った。

帰郷の旅。
聖歌。白い光。生きていた頃には冷たく、死んで
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さよなら子供たち(1987年製作の映画)

4.6

同じ服に身を包んだ少年たち。いじわると反発の中の友情を丁寧に拾っていくようにして、描かれていく寄宿舎の生活。
ただ美しくて、何となく観ていてもどかしくなったりしながら、ぼんやり遠くから物語を眺めている
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白い馬(1952年製作の映画)

3.9

「赤い風船」とおなじように、確かないとしさと悲しみがある。
しあわせはいつだって、さみしさを連れているものだから、この物語をしあわせと呼べるひとと呼べないひとは きっときれいに分かれるんじゃないかと思
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赤い風船(1956年製作の映画)

4.1

綺麗な街並み。可愛い子供たち。大人も、アパートや野良猫でさえも しあわせそうに画面に映る。そんな街に、とつぜん息をするおとぎ話。赤い風船。
幻想的で、どこかすごく懐かしい。赤い風船が連れてきた、胸にい
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こねこ(1996年製作の映画)

5.0

チグラーシャ、チグラーシャ!
1996年ロシアの猫映画。もう、ほんとうに、、最高の猫映画だ。
猫を飼っている今観たら、すごく心にじーんとしみて、泣いたりわらったり忙しかった。身体がぽかぽかしてる。
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約束 ラ・プロミッセ(1999年製作の映画)

4.8

優しい。温かい。
十歳の少年と、七十歳の老人。彼らはある日突然出会う。傷ついた身体で心で出会う。ありのまま振る舞う、無理に語る必要もない。
あふれる生の裏側で、いつも死のことを考えている。元気に駆け回
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ヴァージン・スーサイズ(1999年製作の映画)

3.7

姉妹の映画っていえば、すごくすきなのが多くて、「裸足の季節」をいちばんに思い出す(大好きな映画)し、「海街ダイアリー」も大好きな映画で、ホラーだけど「箪笥」や、癖が強いけど「晴れときどきリリー」も、あ>>続きを読む

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