広島カップ

喜劇 急行列車の広島カップのレビュー・感想・評価

喜劇 急行列車(1967年製作の映画)
3.5
1966年製作の本作は東京発長崎行き特急さくら号に昭和の笑いを乗せて走ります。

私が子供の頃にTVに出ていたお笑い系の人が多く出ていて、さすがに爆笑とはなりませんが今観ると懐かしさ100%でニヤニヤしてしまう作品です。
舞台そでから中央に出る時に相方の宮城けんじとマイクスタンドの間を窮屈に通って左の位置に着く東けんじの漫才コンビWけんじも久しぶりに見れたし、「おはようこどもショー」の"ビンちゃん"としてお馴染みだった楠トシエ、「山のあな、あな、あな...」で知られる三遊亭歌奴(圓歌)、またクレジットにはありませんでしたが乗客に勝新太郎の顔もありました(そっくりさんなのかな?)。
男はつらいよシリーズ開始より前の渥美清の喜劇シリーズで渥美の優しくて小さい目は車掌役にもバッチリ。
列車販売員役のまだキャンキャンしている大原麗子は後の寅さんのマドンナになりましたが、意外に思えたのが佐久間良子でてっきり彼女も後のマドンナではないかと思って観ていましたが違いました。

本作は東映列車シリーズの第一作目。三作目まであり本当はもっと続くハズだったのが東映社内のゴタゴタが元でポシャったとのことです。
旧国鉄製作協力のロケは旅情も感じますし、笑いはもちろん涙ありお色気ありでプログラムピクチャーとしてはもう少し続いて欲しかったシリーズです。
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