MoonRiver

おとうとのMoonRiverのレビュー・感想・評価

おとうと(1960年製作の映画)
4.5
宮川一夫カメラマンにより映画史上初めて"銀残し"という手法で撮影された映画。
"セブン"や"プライベート・ライアン"などもその撮影法だったそうです。

岸惠子演じるげんと、川口浩演じる碧郎の姉弟愛を描いた作品。

女学生を演じるには既に28歳であった岸惠子と、その弟役川口浩も24歳だったので年齢的には無理があるキャストに間違いはないと思いますが、それを差し引いてもこの二人で良かったと思います。

岸惠子がオープニングに大雨の中、傘を持っていない川口浩を追いかけてくるところから彼女の美しさに見とれてました(///∇///)
継母の田中絹代の言いなりになりながらも、気の強い部分と弟思いのげんという役を上手く演じてました。
逆にホントに20歳ぐらいにこの役を演じてたらここまでの演技になったのかとも思うので、これはこれで良かったと思います。
碧郎の希望で高島田結ったり、取っ組み合いの喧嘩したりして、今まで見た岸惠子の映画で一番魅力的でした。
めっちゃDVD欲しいです(>o<")

森雅之と田中絹代はもう言うことのない役者で、この夫婦間の微妙な関係と継母の田中絹代と姉弟のぎこちない間柄を見事に映し出しています。

他にも岸田今日子、浜村純、仲谷昇、江波杏子と脇も豪華な俳優陣が出演。
江波杏子は後半看護婦役で出てきて綺麗やったけど、後の女賭博師を彷彿とさせるような目付きも印象的でした。
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