OUTPUTWOMAN

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序のOUTPUTWOMANのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

キャラの衣装や、エヴァも小道具も全て、非常にデザインが良い。
画面に映っている全てによって、美しくてオリジナリティに溢れる世界観を構築している。

使徒は、デザインだけでなく、奇声の様な不快な音を出したり、血が噴き出したりなどの特徴も、凄く独創的で良い。

エヴァも、モビルスーツの様に完全に機械になっているのではないのが新鮮だった。
手が破損すると人間の手の様になったり、口が開いたり、血が出たりする。
少し生々しいのも、世界観の構築に一役買っている様に思う。

また、人間の描写力も高い。
苦悩に満ちた表情や、台詞で「逃げちゃ駄目だ」を連呼したり等、主人公の葛藤の表現が素晴らしい。
まだ中学生なのに、人類の為に戦わなければならないという、大きなプレッシャーやストレスが伝わってくる。
成功するのが当たり前で、失敗したら叩かれるというのは、確かに辛いものがあるだろうと思った。
それだけでなく、「なんで生きているのか」など、普通の人間的な悩みも並行して持っているのが、人間らしくて良い。
そういった紆余曲折を経て、きちんと作中で主人公が成長しているのがグッド。
最初は本当に逃げ出そうとしたりしていたけれど、最終的には頑張ってエヴァに乗って戦う。

クオリティがとても高い、芸術の域に達しているアニメだと感じる。
OUTPUTWOMAN

OUTPUTWOMAN