なつ子

ヴィナス戦記のなつ子のネタバレレビュー・内容・結末

ヴィナス戦記(1989年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます



世代なのか年配の方、男性が多くて自分の場違いさがちょっと恥ずかしかった。
上映後のトークイベントで初めて観た方?って質問にちらほら手が挙がってて安心した。

地元の映画館で折角観れるし、ライディングデュエルみたいなことしてて面白そう!くらいの気持ちで観に行ったけど、実際かなり面白かった。
下世話なシーンもあったけど、まぁ私の産まれる前の時代だしなと寧ろ雰囲気を味わえて良かった。
予告も観ずに行ったので、純粋に楽しめた。

主人公のヒロは寡黙そうでいて度胸もあって熱いのに、ヒロインのマギーの前では時々彼女に押され気味でそこも可愛くて良かった。
折角主人公とヒロインが抱き合うシーンなのに、パンイチで不格好なのが面白くて逆に良かった。
ちょっと気不味くてそわそわしたけど。
マギーの父親の顔を映さない描写に何故かかなりグッときた。自分も隠れてる気になった。

スウは度胸はあるけどなんとなく空回りしてる印象。まだ若い女の子って感じで、物語に動きを与えていた印象だけど、ウィルが亡くなってしまうのはフラグが立ちすぎていて不憫だった。肝が据わっているというか強かな感じ。昔っぽいキャラクター。
ずっと危なっかしくて戦争を舐めてるので、冒頭に渡された拳銃の使い所には覚悟を感じた。

ウィルが戦地に赴く時と、ヒロがマギーに会いに荒野を走る際に謎の実写映像が差し込まれて、何故?とそちらに気を取られてしまった部分はある。最初はリアルなイラストか?と思った。癖になる。

ミランダはヒロに好意を抱いていたのかな。強くてカッコいい素敵な女性だった。私ピンク髪の気の強い女の子大好き。

カーツ大尉は顔も良ければ声も良かった。
ヒロとのやり取りが結構好きで、この2人のやり取りをこの先も見たいなと感じた。
突如現れたクリスもキャラが立っていたし、あの短い中で心に残った。

人を死に至らしめたり仲間が死んだり、主人公としては結構無茶苦茶な気もした(これも時代で片付けて良いの?)。
サーキットを取り戻したかっただけなのにショベルカーみたいなので大立ち回りしてて、ショベルカー?をあんな魅力的に表現出来るのかとわくわくした。結果に繋がらなかったけど、車体ごと目標にぶつける作戦も盛り上がった。
成り行きで戦地に赴き1人だけ戦場に取り残されてしまって、死の危機に瀕して。
クールなのに時々表情が可愛くて、少年らしいヒロが気に入った。

最後にマギーともう一度抱き合うのかと思ったら、昔のアニメぽく笑顔のカットで終わった。これもなんか良かった。

人間模様も面白かったけど、一輪バイクがかなりかっこ良かったし、FMBもかっこ良かった。ごちゃついた世界観も好きだった。

映画館で観れる機会に恵まれて、トーク付きで見れて今月は幸運の連続!
色々評価はあるみたいだけど、私は好きだったので円盤を買おうかなと思った。
なつ子

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