April01

007/慰めの報酬のApril01のレビュー・感想・評価

007/慰めの報酬(2008年製作の映画)
3.3
初見の時は気にならなかったけれど、過去作一通り見た後だと、この作品への違和感を禁じ得ず、その理由はただ1つ、前作からストーリーがつながっているということ。(振り返ると結局つなげたことがクレイグボンドシリーズ通じて良い点でもあり自分にとっては悪い点にも見えてしまうことになったな~という気づきがある)

ブロスナンボンドまでは基本的に一話完結で、それが荒唐無稽とも思える繰り返しとなっていると感じることもあったけれど、中途半端に女を引きずってつなげてしまうとシリーズ特有のドライな人間関係がぶち壊されて悪い意味でのウェット感に溢れてしまうことに気づく。

特に前作で本当は悪い点としてあげたかったけれど、今作ほど感じなかったので軽くスルーした男女間に漂う、あのレオン感。
守る者と守られる者、このステレオタイプな描き方がどうにも苦手なので、カジノ・ロワイヤルで唯一苦手と思ったことを、またやってるのか~しかも今回はわざとらしすぎてついていけない!って感じ。

石油まみれのガールは全身ゴールドのあの作品からというオマージュなんかは遊び心感じて面白い。
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