劇場版『名探偵コナン』14作目
東京微生物研究所でテロ集団「赤いシャム猫」は研究所から殺傷能力のあるバクテリアを盗み出し、研究所を爆破して逃走。警察内部に「殺人バクテリアを手に入れた、7日以内に行動を起こす」とネット上で犯行予告をする。同じタイミングに怪盗キッドに挑戦状をたたきつけた鈴木財閥の鈴木次郎吉はコナンたちとお目当ての宝石と一緒に飛行船にしか招待する。この飛行船には「赤いシャム猫」の仲間が乗っており、ハイジャックされてしまう。コナンとキッドが手を組みテロ組織を捕らえることができるのかという物語。
飛行船という上空の逃げ場のない空間での危機感溢れるバイオテロを巡るストーリー。
怪盗キッドがメインで登場する『銀翼の奇術師』では旅客機だったが、今作では飛行船を扱った題材となっている。
赤いシャム猫というテロ組織を相手にコナンとキッドがタッグを組み対抗していく展開がめちゃくちゃ熱い。
コナンがテロリストに飛行船から放り投げられる絶体絶命の状況で、すかさずキッドが飛び降りて救いに行くシーンがカッコよくて男でも惚れ惚れしてしまう。
敵同士ながら信頼しあっている関係性が好き。
そこから、飛行船に戻るまでの段取りがスムーズすぎて笑った。
またもや、キッドが咄嗟に新一として変装した時に攻めすぎた事が仇となって変装がバレてしまうというのが良い。幼馴染で年中頭の中は新一のことばかり考えてる蘭ですら素のキッドとの違いが分からないって相当だよな。もはやどっちかがクローンじゃないかと思ってしまうレベル。
前作の『漆黒の追跡者』で美味しいお好み焼き屋に行こうと誘う平次とコナンの会話の繋がりが感じれてほっこりした。
キッドも平次も活躍するところが見どころ。
飛行船が橋にぶつかり上空へ向かうように鯨のような動きをする終盤のシーンが印象深い。
バイオテロでヤバイかと思ったら終盤の犯人たちが思いのほかしょぼくて失速感が否めない。
コナン×怪盗キッドが共闘する時は毎回カッコよくて痺れる。