バスをハイジャックして、天皇陛下に会わせろっていう要求がかなり無茶。皇居前広場に忍び込み一発撮りしたゲリラ撮影で、留置所送りを覚悟しながら撮影したという。こんな無茶は今では出来ないだろうな。
社会に対して特に不満があるわけでもなく、何を要求するか考える9番は、過激派組織とは違う。現金だけを要求していたなら、この映画はこれほど名作になっていなかったと思う。ナイター中継完全放映やローリング・ストーンズ日本公演という要求が意表を突いて素晴らしい。
文太さんがヘリから飛び降りるシーンは、え?今のめっちゃ高くなかったか?と巻き戻し一時停止してみると、死ぬだろ!て高さだった。調べてみると文太さん役のスタントは東京湾のヘドロに落ちたという。
物凄い高さから飛び降りた文太さんは、スチャッと着地して無傷。
いくぞ、9番、の低い声が良かった。