『インファナル・アフェア』の監督、脚本アラン・マック、フェリックス・チョンの手になる盗聴×金融のテーマの二本目。第一作は『盗聴犯～死のインサイダー取引～』。

香港金融の歴史を多少でも知っていると、興味が増すように思う。
欧米資本の買収から地元の金融資産を守る戦いが、ほんの少し前にあった事が夢の様。結束してその戦いを乗り越えて来た「地主会」が、やがて巨大な利権を手にしたブローカー集団となって行く。
今や中国資本が世界の脅威になっているのが現実ではあるが・・

そのブローカー集団の壊滅を狙う謎の男ダ二エル・ウーは、あらゆる盗聴手段を駆使して追い詰める狂気を演じる。

先に続編の本作を観てしまったせいもあるが、前作よりもこちらの高級車を惜しげもなくぶっ壊すカーチェイスに始まり、終盤のバイクチェイスのアクションが迫力で圧倒！

おまけ
全く語学に疎い私は、広東語の中国語がいやに耳に入って来たのも妙に印象がある。ラウ・チンワンの演ずるブローカーの名は、ローさんと聞こえる。字幕も「ローさん」。それに「モーマンタイ」と発せられる中国語⁈そして返事をする時「はい、はい」と言っているように聞こえる。
漢字は渡来したと知っていたが、こんなに同じなの？それとも空耳アワーか(>_<)

株のブローカーを陥れた罠。
部屋や車に盗聴器を仕込まれ、それに感づいた刑事が捜査を進めると意外な事実が浮かび上がる。

ラウ・チンワンやルイス・クーなどジョニー・トー組がちらほらいるが、描かれるのは金融界のサスペンス。

香港作品では意外だがカーチェイスに力が入っており、中々の迫力を生んでいる。

ただし話がややこしく、もう少し整理してほしい。
特に株式の場面はある程度の説明が必要かも。

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名うての株ブローカーとして知られるローは、ある日、尾行してくる不審な車を振り払おうとして事故を起こしてしまう
刑事のホーは、ローの車に盗聴器が仕かけられているのを発見
その後、ローの態度に不信感を抱き、退役軍人のジョーがローを監視していたことをつきとめるが……

ドラマ要素
雰囲気は相変わらずでした

株の売買
アクションもあり

攻防
展開はまあまあ

雰囲気ありました