田島史也

マッチスティック・メンの田島史也のレビュー・感想・評価

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)
2.8
ハリウッド版コンフィデンスマンJP。製作年的にはコンフィデンスマンよりも前の作品だから寧ろ逆なのだろうが、私的にはそれには及ばなかったと感じた。

終盤の怒涛の展開は鬼気迫るものであったが、それ以前の展開が単調すぎたのかも。それに、惹き込まれる世界観とか空気感を帯びている訳では無い。きっと、この作品はただ観客を騙すために作られた作品なのだろう。色調が若干寒色に寄っているから、暗鬱とした空気感は纏いながらも、それが何か効果的なものであったかと言われると、そうでもない気がする。

本作は騙すための120分。その点コンフィデンスマンは、コメディとして騙すまでの過程をも余すことなく演出してみせた。

時代も国も違うのだからそれらを単純に比較するのはナンセンスだろうが、コンフィデンスマンを知ってしまっている以上、「裏切り」の映画として、高い評価を与えることは難しい。

映像0.6,音声0.6,ストーリー0.7,俳優0.7,その他0.2
田島史也

田島史也