まりぃくりすてぃ

EUREKA ユリイカのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)
4.7
身を削るような幾人もの憑依。
一貫して高らかな画。音も。
このピュアと、尊厳と、冷静さと。。

空前絶後の褒め言葉をあてがうならば、これは “キンシャサの奇蹟” に最も近い映画のひとつだ。フォアマン対アリをセピアのモノクロでずっと見せられ、6~7Rあたりになると超スロー再生だけされ、「いったい何のつもり? どこへ連れていこうとしてるの?」とくたびれきってからの、一閃!!!
ここに到達するためにすべてがあった。わたしは説得されきった。

サイコみも獰猛さもなさすぎたバスジャック犯のキャラにだけは、不賛成だけど。
他は全員完璧。

あと、物語のためなら女性を次々あっけなく人身御供にしていいのかな?
犬・猫・小鳥殺しなどから始めて前半では「人を背後から刺して重傷を負わす」ぐらいにとどめてほしかった。トータル的に情状を酌ますためにも。
“殺すなとは言わん。ばってん、一つ一つの命を重んじてくれ”


九州といえば、、
この前の大晦日、蕎麦じゃなく熊本の桂花のカップラーメンに肉・野菜ををいろいろ足したものを用意した。
いただきますしてすぐ、なぜか突然、鼻血が出た。濃い血がすごい速さでいっぱいいっぱい出た。何日も前から楽しみにしてたラーメンだから、タンポンしてあくまでも食べ続けようとしたけど、なかなか血が止まらなくて、スープがうまく飲めなくて、悲しかった。
一緒にいた人に、「何かヘンなもの食べたんでしょ」とか「食い意地が張ってるからだよ」とか蔑まれるかと思ったら、「自分もこの前、鼻血出たよ♡」と言ってもらえた。
人とつながってる、っていう慰めが、ユリイカっぽい。