イライライジャ

アクネ 初体験のイライライジャのレビュー・感想・評価

アクネ 初体験(2008年製作の映画)
3.3
童貞の焦燥感だとかスクールカースト下位のいじめられっ子だとかそういうのではなくて、普通に友達もいていじめられるわけでもなく、そして特にかっこよくもない何処にでもいる13歳男子の思春期背伸び映画。
売春宿で童貞卒業するものの「キスは恋人とするもの」と言われ断られ続ける。主人公は一応好きな子がいて、誰でもいいからキスしたいという気持ちの中に「好きな子としたい」という願望が少なからずある。
ニキビ面に悩んで毎日薬を塗ったりニキビの芯を出したり、いつでもキス出来るよう唇のケアをしたり、そういう他の映画では描かれないリアルさが良い。
ダンスシーンがいい雰囲気だなぁと思いつつ、案の定な展開。でも女としてはやっぱり主人公は恋愛対象ではないよなぁと。なんていうか、周りの目を気にしてるのが見え見えなんだよね。
辛い気持ちになっても13歳なんてまだまだ子供だし、いつどこで何があるかわからない。主人公にとって思わぬ出来事に多大なる勇気を貰い、少しでも自分を好きになり、積極的な良い男に近付いたのかもしれない。