イライライジャ

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!のイライライジャのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

30歳目前でろくな職にも就けず夢を追い続けて周りにどんどん置いていかれる作曲家志望の男のミュージカル。
30歳って自分の人生の選択は本当にこれでいいのか?と思い悩む時期だと思う。まだ若いけれど、周囲からはもう若くないと言われる年齢。
プロローグで若くして亡くなったことが示唆されるから芽が出なくて自害する話なのかと思いきや、『レント』みたいな展開になっていく。そしたら本当に『レント』を生み出した人物の伝記モノだった。

私は夢を追う人や諦められない人の気持ちが分からないから、この映画が何を言いたいのか分からない。劇中での切羽詰まった生活や焦燥感、印象に残らないミュージカルパート、夢叶えたのに物哀しい結末、全てがしっくり来ない。ただアンドリュー・ガーフィールドは良い演技してた。

ホモフォビアが蔓延り、同性愛者が次々と病死する時代に揉まれることは不運ではあるが、夢を叶えるために恋人や友人との時間を犠牲にするのはなんだか寂しい人だな。