イライライジャ

リバー・オブ・グラスのイライライジャのレビュー・感想・評価

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)
2.5
空虚な日々を送る30歳の子持ち主婦。拾った銃を持ち歩く無職の男と出会い、目的のない逃避行が始まる。

率直に苦手な映画だった。
滑稽なノワール。何も成し遂げてなくて焦る年齢ではあるが、日常投げ出してまで犯罪や育児放棄するのは軽蔑する。
しかも特に何も得ず人生も変化しない。名のある犯罪者にすらなれない。
クズ主婦とクズニートがタッグを組んでもそりゃあ何も生まれない。グダグダと手際の悪い愚かな姿を晒すのみで、何なら2人の覚悟に相違がある。
底辺人生から映画のように一変することは無いぞという辛辣な視点で、喜劇にも悲劇にもさせない。輝く瞬間も特に無い。
まあ大半の人間はこれが現実。
全く好きじゃなかったし、いかにも低予算な画面なのに妙に惹き込まれるのは監督の見せ方が上手いんだろうな。