真世紀

北爆 ホーチミン・ルート 〜ベトナム黙示録〜の真世紀のレビュー・感想・評価

2.3
ベトナム戦争終結から10年の1985年のソ連映画。北ベトナム軍側からベトナム戦争を描く。

ソ連から海路帰国してくるエンジニアと妻ら主要人物が遭遇する、補給路ホーチミンルートをたどる部隊の様子やソ連からの貨物船への米軍攻撃の様が映画の中心。

現地ロケで、ヘリ、戦闘機や火器やら実物使用度は高そう(記録映像混じり?ヘリやらもソ連製?は判別つかずだけど)。

で、村落襲撃や都市爆撃などの度ごとに子供が泣き叫びひどい目に遭う様を映し出し、プロパガンダ臭さ丸出し。港湾が機雷で封鎖されたハイフォンでのモーターボートを走らせての駆除作戦が辛うじて北ベトナム側の能動的な動きで、あとはアメリカ側の攻撃のひどさをアピール。

いや、別に米側の肩を持つ気はないが、道義的にどうと映画の出来は別。75分と短いが、三回は観るの中断したほど散漫だったんですわ。

例えば出だしからホーチミンルートの部隊に同行している白人女性が現地で何が起きてるのか知りにきたアメリカ人女優と観ている側にわかるのが中盤以降。

そして終盤は米軍捕虜の公開会見(イラクとかがやってたよな)に続き、その舞台上でアメリカ女優がベトナム人民が倒れても、象が動物が虫が草木が米軍に襲い掛かるてなまるで呪いみたいな歌を披露してこちらがどん引きしてるとジ・エンド。

珍品戦争映画好きな方だけどうぞ
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