こぅ

その女を殺せのこぅのレビュー・感想・評価

その女を殺せ(1952年製作の映画)
4.1
リチャード・フライシャー監督による、【護送
サスペンス】。

ブラウン刑事は、マフィアに関係する重要な情報を知るニール夫人を列車で護送する任務を受けたが、追っ手も乗り込む車内で、乗客も巻き込む攻防に…。

簡潔、贅肉無し脚本の天晴れな娯楽作品で唸った。

兎に角、走る列車のようにテンポが良い。
二転三転、ちょっとしたユーモアも入れて観客を
ホッとさせてもくれる緩急も忘れない。
スカッとする【肉弾戦】が有れば、派手な銃撃戦
など無くても満足。

キレのあるカメラワークも秀逸。

終盤のどんでん返しは、エンタメとして充分面白い
が、ムードに流されてか、その種明かし(理由)
は、しっくり来ず0.3減点。

キャラ設定も其れ魅力的で、
特にブラウン刑事の、例え同僚思いでも色気や悪の
取引には絶対応じない強固なプロ根性には痺れる。

横の道路に同行して走る車や、クライマックスの敵
との◯越しの駆け引き、と最後まで楽しませて
くれる傑作。


ラストシークエンスも決まる。

総じてリチャード監督の確かな手腕を堪能出来る
逸品。


余談、
本作を観て、原題でピンときて調べてみた
ら、、
やはり、ジーン・ハックマン主演の
【カナディアン・エクスプレス】は、リメイク
だったのか、、
通りで昔、結構面白かったはずだっ。
こぅ

こぅ