リチャード・フライシャー監督による、【護送
サスペンス】。
ブラウン刑事は、マフィアに関係する重要な情報を知るニール夫人を列車で護送する任務を受けたが、追っ手も乗り込む車内で、乗客も巻き込む攻防に…。
簡潔、贅肉無し脚本の天晴れな娯楽作品で唸った。
兎に角、走る列車のようにテンポが良い。
二転三転、ちょっとしたユーモアも入れて観客を
ホッとさせてもくれる緩急も忘れない。
スカッとする【肉弾戦】が有れば、派手な銃撃戦
など無くても満足。
キレのあるカメラワークも秀逸。
終盤のどんでん返しは、エンタメとして充分面白い
が、ムードに流されてか、その種明かし(理由)
は、しっくり来ず0.3減点。
キャラ設定も其れ魅力的で、
特にブラウン刑事の、例え同僚思いでも色気や悪の
取引には絶対応じない強固なプロ根性には痺れる。
横の道路に同行して走る車や、クライマックスの敵
との◯越しの駆け引き、と最後まで楽しませて
くれる傑作。
ラストシークエンスも決まる。
総じてリチャード監督の確かな手腕を堪能出来る
逸品。
余談、
本作を観て、原題でピンときて調べてみた
ら、、
やはり、ジーン・ハックマン主演の
【カナディアン・エクスプレス】は、リメイク
だったのか、、
通りで昔、結構面白かったはずだっ。