真っ黒こげ太郎

ダークサイド 悪魔の力を手に入れた男の真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

4.0
スーパーヒーローに憧れるボンクラオタクの会社員、ノーマン。
ある日、ノーマンは同僚のビクターが超人的能力を持っていることに気づく。

凄まじい瞬発力で落ちた物を掴み、野球はプロ以上の腕前。
更に念力で物を浮かし、物を動かせる。

ビクターを成長させヒーローに仕立て上げ、自分もその相棒に仕立て上げようと考えたノーマンは超能力のコーチを買って出るが、平和な人生を歩みたいビクターはキッパリと断る。
だが、目の前で友達が轢かれて亡くなってしまうのを目の当たりにしてしまい、後悔の念に駆られるビクターは渋々超能力の特訓を受かることにする。

特訓の甲斐あって、能力を物にしたビクター。
だが、アメコミヒーローを見下していたビクターはその能力を悪用し始めるのだった…。




超能力に目覚めて制御不能男の凶行を描く、サスペンスドラマ。

配給がトランスワールドアソシエイツの割に評価が高かったので視聴。
「〇ォッチメン」(未見)のパチモンみたいなジャケだがヒーロー映画というよりはサスペンスやドラマ要素の方が強いかもしれないかも。

それにしても、登場人物のビクターがヒーローをダサいって言ってたけど、今のアメコミブームな現状や本サイトのアメコミ映画絶賛の声を見てると信じられないような発言だな…。
(俺も普通にカッコいとは思ったし。)
後、ヒーローがトドメ刺さないことに異論を言ってたけど、割とトドメ刺してるヒーローや刺されたヴィランもいるよ?w
(〇ッドプールさんや〇ニッシャーさんとか、後某〇ーベル映画の敵も割と死んでるような…。)
後ダサいダサいと見下してる割に妙にアメコミに詳しいなお前!
(まぁ、だから読むの辞めたんだろうけど)

肝心の内容だが、かなり低予算な作品でショボい所は多いが、意外にもお話は面白かった。
そこまで派手な話ではないが、とりあえず90分弱、退屈せずに観れた。

ノーマンがコミックショップの店長のアドバイスからヒーロー作りやっちゃうぞー!的なノリは楽しそうだ。w
ビクターも物凄いこじれた性格が段々現れていくところも良かった。
クライマックスでノーマンが真のヒーローとして立ち上がろうとする展開も悪くない。

お話は二転三転するし、テンポも良い。
ラストは正直投げっぱなしな気もするが、コレはコレで良かったと思う。
(なおこの時、嬉しくないビクターのプリケツが拝める。誰得だよ。w)

ジャケみたいな派手な展開はないし、真っ当なダークヒーロー映画を期待したらハズすとは思うが、トランスワールドアソシエイツ配給にしては十分楽しめる方か。