これは傑作。
製作スタジオがNU IMAGEに変わったこともあってか、前作『ディフェンダー』から娯楽色が大幅にアップ(IQが大幅にダウン)。
ドルの役柄も「元・ロシア特殊任務部隊(スペツナズ)の殺人マシーン」という「いつものやつ」になり、妻子の復讐+人質奪還というシンプル(脳筋)な筋書きで観客の求める「ドル映画」に舵を切り直したのは大正解。
映画全体のルックも安いビデオ撮りの前作とは比べ物にならないくらい向上しており、アクション演出もテンポも格段にレベルアップしている。
傷口や死体をはっきり描写する演出は前作同様で、暴力に対する痛みと責任を描くのが監督ドルの一貫したテーマなのかもしれない。