Kuni

マザーウォーターのKuniのレビュー・感想・評価

マザーウォーター(2010年製作の映画)
3.9
コロナの影響もあり、何気ないまったりした日常の幸せがすごく沁みる。

もたいまさこ演じる散歩人のマコトさん、銭湯を経営するオトメさんの赤ちゃんの2人を通して、世代もバラバラな7人の男女がゆるく交流することで成長していくお話。

何気ない会話がとても深く、疲れたり、上手くいかないこと、悩みがある時のさりげないヒントになった。

コーヒーがちょうど良く淹れられないときは、
「豆を変えるか、淹れ方を変えるか、場所を変えるか」

「あーこういうことを思ってしまったなーってシンプルに事実を受け止めればいいのよ」

「今自分は誰の為にここにいるんだろうって思えばいいのよ。
思ってしまったことより、その時どう思うかの方が真実かもしれないよ」

「自分が決めた事ならどうなったって面白いんだから。
どっちに転んだってなるようになるさ。いいから1度転んでみな。」

「人はピトピト進化していくのが面白いのよ。
流れながら見えてくることもあるしねぇ。」

「飽きたら何かを変えてみるしかないだろうな。それでも飽きたら、また戻ってみるとか。
もしかしたら別の景色に変わってるかもしれないし。」

「先のことはわからない。
ただ、今はここにいる。
それでいいんじゃない?」

忙しくしてると気付けない、大切なことにたくさん気づき、涙が流れた。

マコトさんの丁寧な暮らし、常識にとらわれない自由さ、好奇心旺盛さが魅力的!

マコトさんの家、タカコ、セツコの店のインテリアも古いものを活かして素敵だった。
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