「夏/秋」編に引き続いての鑑賞。
前作と同じように、東北の小さな集落「小森」の美しい自然と、いち子の自給自足生活を描いている。
ベースになるエピソードはあるものの、ストーリーらしいストーリーはあまりない。
わけあって家族がおらず、たった1人で暮らすいち子は、生きる為に自分で食べ物を調達し、厳しい自然と暮らす準備をしなければいけない。
稲を刈り、畑を耕し、春には冬を越すための保存食をつくったり、薪を割っていく。
雪かきして、自分でとった食材を丁寧に仕込み、食べる。
ひたすら、そんな毎日。
派手な展開や、複雑な人間関係でハラハラする作品が好きな方には、つまらないかもしれない。
でも自然の恵みや季節の食材を使った料理風景、子供時代から知る友人や村人達とのやりとりに惹かれる方には、ほっこり癒される作品だ。
どれも美味しそうだけど、砂糖醤油で食べる納豆餅食べてみたいなぁ
前作よりも、いち子の心の動きが描かれている。
"何でも1人でやってすごいと思うけどさ。一生懸命やることで、逃げてるようにしか見えない"
"人の為にならないとか、何様のつもり?
そんな事言えるだけ人とちゃんと向き合ってきたわけ?"
友人の言葉が核心を突いていて、
心が痛い。
臆病だったいち子が、小森での大自然で1人で生き抜いてリベンジをはかるまで…
成長したいち子が神楽を堂々と踊る姿に、ほろっときた😢