こぅ

殺しのベストセラーのこぅのレビュー・感想・評価

殺しのベストセラー(1987年製作の映画)
4.1
久々2回目の鑑賞。 邦題が結構ナイス。

*表ジャケにネタバレ書いてあるので注意‼︎

【フォーン・ブース】のB級映像の鬼才、ラリー・
コーエン脚本、【ローリング・サンダー】のジョン・
フリン監督による【クライム・アクション】。

警官であり作家でもあるデニス(ブライアン・デネ
ヒー)の下に、謎の殺し屋クリーブ(ジェームズ・
ウッズ)が現れ、自分の半生を本にして欲しいと依頼
されるが、そこにはもう一つ重大な秘密があった…。

OPから劇伴も伴い、緊迫感ある犯罪の滑り出し。

今の作品だとこのムードは出せないな。
それは技術云々では無く、時代の味だ。

警官兼作家というのも異質だが、【警官と殺し屋】が
手を組みというのが中々ぶっ飛んでいる。
同じ人殺しでも全く違うのだ。

骨太な警官を迫力の風貌で演じるブライアンも良いが
、クールでスマートに殺し屋(冷徹だけじゃ無く
人間味もある)を演じたジェームズがやはり出色で
あろう。

その仕事振りは、半ば過ぎ辺りのポ◯◯◯ド
写真の名⁈シークエンスや女を脅迫するシークエンス
に現れている。

この2人、決して仲良しでは無く、完全なる敵でも
味方でも無い、常に意識し相反しているから面白い。
こういう男同士の関係が本作の魅力。
【ヒート】然り。

実家で夜、寝ているところを狙うシークエンスの
抜かり無さも良い。
(クリーブの抜かりは不自然なのだが。)

クライマックスの宿敵の邸宅での狙撃を経て、、


ラストの緊迫したシークエンス〜男同士の【友情】⁈が
見える。

ラストカットにそれは結実⁈するが、、
(安易に ◯◯へ と入れないのにはデニスなりの信念
を感じる。)

まぁ、後味が悪く無いのも本作の魅力。


*デニスの一人娘ホリー役、アリソン・バルソンが
最初で最後の出演は惜しい。
こぅ

こぅ