KENZO

デス・ルームのKENZOのレビュー・感想・評価

デス・ルーム(2006年製作の映画)
1.2
閉鎖環境が舞台のスリラーかと思いきや、脱出するために各々が体験談を語り出すという体のオムニバス映画だった。

1話:『キラーコンドーム』ならぬ、「キラーおっぱい」映画。
適当な豊胸手術シーンに始まり、ラストの3人の博士で真剣に見る映画じゃないんだとようやく気付いたけど、本編に最後まで付き合ってみた結果は、ある意味この話が一番マシでした。

2話:唐突な日本舞台で貴重な石橋凌の僧侶と杉本彩の婦警姿が見られる。
アニメとの融合は日本が舞台だからなのか。なんだか『ラン・ローラ・ラン』を思い出した。
絵を前にしたシーンのアニメ描写は心理的な恐怖から生じたものを感じさせて悪くないが、ラストのアニメは単なる実写の省略にしかなってないやっつけ感。

3話:いかにもな悪女ほど脱がない説。
これまでの話は全部脱いでたのに。
出来の悪い『ニューシネマパラダイス』。

4話:『ザ・フライ』的なグロテスクさを求めてしまっただけに期待外れ。

各々の話は設定だけで終わって内容がないし、全体のオチもまあそうなんでしょうね、という感じでどうでもいいです。

時間と心にだいぶ余裕がある方にはオススメ。
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