パッケージ(サムネイル)のこちらを覗き込む面々の構図。
その顔の中にデルトロを発見して観賞。
紛争地の井戸に落ちた死体を引き揚げるべく、ロープを探すお話。
シリアスな舞台設定ながらもティム・ロビンスの軽口に始まり、道路の真ん中に牛の遺体が置かれて道を遮り、左右どちらかの道の片方に地雷が置かれたトラップの解決策等、どこかユーモラスな雰囲気が漂う。
井戸の死体を上げ下げするシーンも至って真面目なのだが、どこかおかしみがある。
主演のベニチオ・デルトロも、酸いも甘いも噛み分けて達観したような、ときはに眠くて退屈そうな例の目付きで、作品全体のバランスを上手く取っている。
ラストシーンも皮肉と奇跡がないまぜになっているようで本作らしいオチ。
デルトロの女話が全体と絡めば尚よかった。