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ロープ/戦場の生命線のKENZOのレビュー・感想・評価

ロープ/戦場の生命線(2015年製作の映画)
3.8
パッケージ(サムネイル)のこちらを覗き込む面々の構図。
その顔の中にデルトロを発見して観賞。

紛争地の井戸に落ちた死体を引き揚げるべく、ロープを探すお話。

シリアスな舞台設定ながらもティム・ロビンスの軽口に始まり、道路の真ん中に牛の遺体が置かれて道を遮り、左右どちらかの道の片方に地雷が置かれたトラップの解決策等、どこかユーモラスな雰囲気が漂う。

井戸の死体を上げ下げするシーンも至って真面目なのだが、どこかおかしみがある。

主演のベニチオ・デルトロも、酸いも甘いも噛み分けて達観したような、ときはに眠くて退屈そうな例の目付きで、作品全体のバランスを上手く取っている。

ラストシーンも皮肉と奇跡がないまぜになっているようで本作らしいオチ。

デルトロの女話が全体と絡めば尚よかった。
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