何よりもクライマックスのライブ・エイドのシーンが抜群に最高。
"Don't Stop Me Now"をBGMに実際のフレディたちのショットを映し出すエンドロールまでノンストップに突き走り、刺さる刺さる。
映画館で見たら更に気持ちアガって、帰り道もしばらく熱冷めなかっただろうなと些か後悔。
一方でクイーンについてメジャータイトル数曲は好きだが他のタイトルには明るくなく、むしろ吉良吉影の印象が強い程度の身としてはドラマ部分が少々物足りない。
2時間チョイの映画の枠組みでは難しい点もあるんだろうが、もっとフレディ以外のメンバーであるブライアンたちを掘り下げたり、同時代のミュージシャンとの交流を描いてクイーンの立ち位置や特異性、唯一無二の存在感を示すようなエピソードを挿入して伝記的な側面も見たかったように思う。
とはいえ、そんなこんなも瑣末なこととばかりにライブ・エイドのある種の本番でぶっ飛ばす。
あの臨場感を描き切っただけでチャンピオンなのは間違いない。
女王陛下に最敬礼。