KENZO

デッドリー・ゲームのKENZOのレビュー・感想・評価

デッドリー・ゲーム(2017年製作の映画)
1.8
高校卒業の思い出に森深き山小屋に集まった9人の若者たち。
飲み明かし、やることもなくなってきたところで殺人者ゲームを始める。
軽いノリで始めたつもりだったが本物の死体が見つかり…。

スラッシャー風ホラーかと思ったら、『そして誰もいなくなった』的なミステリの雰囲気も漂っていて一瞬ときめいたが、色々と雑でひどい。

真犯人の正体、まさかと思ったが直球すぎる。
そもそもの死体発見のシーンは暗くてよく見えないし、何だかわちゃわちゃしたまま流して先に進んでしまいよく分からない。
3人死んでたのも台詞で理解した次第。
つか、いきなり3人って。
今更このオチならば、王道を匂わせすぎて逆に別の展開を疑わせるくらいに堂々と描けばアリとも思えるが、大事なところを適当に済まして逃げているように思う。
ラストで真犯人自らが長広舌で説明してくれても萎えるばかり。

日本人留学生カップルの扱いもひどい。
周りの目も気にせずヤリまくり、交流を持とうとするシーンや台詞も殆どなく、繋がらないiPhoneにキレるくらい(日本語)で、画面にワンショットで映ることもない。
殆ど書き割りみたいだな、と思ったら2人揃ってあっさり死体に。その死体姿すら暗がりでよく分からない。
スポンサー絡みで仕方なく入れたような感じ。
それとも現地から見た日本人留学生のイメージってこんなもんなのか。

もう少し登場人物を絞ってそれぞれの関係性と内面の描写に厚みがあれば、疑心暗鬼の様も深みを増したと思うが、バチバチに反発して疑ったそばから仲良く行動したり、みんな情緒不安定に見える。

そんな主人公たちがハーバード大に内定もらった高校生(卒業生?)というのが一番のホラーでした。
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