タカシサトウ

バックマン家の人々のタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

バックマン家の人々(1989年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 何と言ったらいいのか、表面的な部分を触っていく話だった。

 ギル(スティーヴ・マーティン)とカレン(メアリー・スティーンバージェン)の夫婦の長男ケヴィンが、軽い情緒不安定で、特殊学校へ行けと言われて悩むが、その後の葛藤や苦労は描かれず、宙に浮いた形のまま。

 また、ギルが3人の子供の世話で、昇進がフイになると、怒って仕事をやめるが、あることで、仕事に復帰する。これもあっさりしているが、ある意味仕方なく生活に追われながらも、家族のことを考えて行くというこの映画の思想を示しているのだろう。

 そして、家族のそれぞれに子供が生まれる。そのことで世代が続いて行くことを示して幕となり、それが、この映画のテーマになっている。

 表面的な所を触って行くだけで、突っ込まないで話が進んで行ってしまい、もう少し突っ込んで欲しいけれども。

 研修で勧められた映画4本目。気になるのは、スティーヴ・マーティンの存在。常に笑いと取ろうとするこの人の演技は好きではないけれど、印象に残る(2021.8.23)。