さいごん

カラフルのさいごんのレビュー・感想・評価

カラフル(2010年製作の映画)
4.3
瀬田監督が実写化したという事でそれを見る前に先にこちらを10年弱ぶりくらいに鑑賞。

この歳になってやっと分かった事があって、子供って結構色んな事を分かっているんだよね。
というのも1番印象的だったのが真がまさに「カラフル」という価値観を他人に話すシーン。
真の今までの行動から考えれば普通の話の流れなら大人なり周りの人間が真にそれを教えるはずだ。
でもそれを1番分かっていなさそうだった真が他人に教えるという事で実はそんな事は真も最初から知っていたという事を示しているんだと僕は解釈した。

ただ、頭では分かっていてもきっと自分の中で折り合いをつけられていないから悩んで、もがいて、苛立っているんだろうね。THE 思春期。
いや、自分にもめっちゃ心当たりがありますもん。

この映画は「何かを初めて知って」成長したという物語ではなく「何かに折り合いをつけた」という物語だと思う。

惜しむらくは前にこの映画を見た時に自分がどう感じたのかハッキリ思い出せない事。
ここまで客観視が出来ていたのか、それともまだ真っ只中で自分事として捉えていたのか。

やっぱりこういう風に映画の感想を残しておくって大事ですね。

さて、10年後にこの文章を見た時に未来の自分は何を思うのだろう。
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