映画というよりはコントやドラマみたいだなという感じ。
「くだらない事を大人が本気でやる」は大好きなんだけど、この作品自身から映画的に面白いものを本気で作ろうという気概を感じられないのが残念な点。
例えば見積もりの一点をとっても序盤に上司が指摘していた通り企業にとっては取扱注意の書類なわけで積極的に公開したい情報ではないですよね。
実際の前田建設も公開する情報には相当気をつかっただろうという事が容易に想像出来るわけですが、この映画ではそういう描写は一切なし。(しかも自らが問題提議していたのに回収しないんかい！)
一時が万事、全てがこの調子でお仕事ものとして本気さがなさすぎて。。。
マジンガーZの格納庫を作ろうとしている人達をコメディとして描く時に必要なのは面白い顔で居眠りをしている描写よりも「この工法じゃ工期がかかりすぎる！」と真剣に議論している描写の方だと思うんだけどなぁ。
いや、正直言うと岸井ゆきのさんは可愛かったからまぁいいんですが。
この映画を見て前田建設のWEBページや書籍に興味を知れた事は良かったところですね。
むしろそれだけで読んどけばいいんじゃないかという気がしなくもないけれど。
