描こうとしている事、やろうとしている事は良いと思う。
ただ、そこに表現が追いついていないのが惜しい。
全体的に説明過多で、映画として不細工だなと思ってしまった部分が少なくない。
作りとしてはコメディなんだけど、荒唐無稽さや粗さを誤魔化すための免罪符としてのコメディとしか思えなかった。
特に1番気になったのは音楽の使い方で、BGM鳴らさんでもいいところで入れ過ぎ。
しかもロックのライブの途中でエレピのBGM入れるとかやめてほしい。
劇中で重要な二曲がその当時に作られたものとしてもロックの人達が作ったものとしてもあまりに曲調が違和感ありすぎる。
音楽映画としてここのディテールの甘さは流石にどうなんだろう。
と、ここまで文句を書きながら嫌いにはなれなかったりもする。
むしろ「良いところを探したい!」と思いながら見ていたくらいなので、悔しい。