こぅ

ボディスナッチのこぅのレビュー・感想・評価

ボディスナッチ(2003年製作の映画)
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R・ポランスキー夫人、ゴツい男顔のE・セニエ主演、フランソワ・ハンス監督による、
【エロティック・サスペンス】。


ストリッパー、ローラ(エマニュエル・セニエ)と、彼女の熱狂的なファン、マルコ(フィリップ・トレトン*)。
2人は恋に落ち、幸せな日々を送っていた。
そんなある日、ローラはマルコの不可解な行動が目に付き始め…。


・脚本
冒頭からローラのモノローグで、ストリップショーとマルコとの関係を断片的に入れて描く。
ローラは、帰り道で自動車事故を起こして、病床で何も覚えていない/昏睡状態/聴覚も失い、、って分からない設定の筈が回想でもないのに病状語っているのが先ず不自然すぎる。
モノローグする本人が主人公というのは分かるが、ジャンルがラヴスト⁈明確にならない。
ローラ妊娠後、マルコに投函を依頼した元カレ、ドリス宛のレターを陰で勝手に開封し、読んだ後に焼き捨てたのが、サスペンス⁈提示になるかは微妙だ。
ご都合主義のきっかけからマルコに疑惑の念が出始める、、それをマルコは否定、ここで明確なサスペンスと判明(遅い!)。
マルコが息子に語る全容/ネタバラシの前に本作の カラクリ がほぼ読めてしまうような脚本/筋運びは描き過ぎ/語り過ぎの証拠。
よって、早々から間延び感が出てしまった。
事故シークエンスでの見せなかった違和感/伏線は回収していた。

クライマックスで、
ローラがとった行動は、息子にとっても納得/同情は到底出来ないであろう⤵︎


・総評
単に
エマニュエル嬢(37)の脱ぎっぷりを無駄にフューチャーしたかっただけなのか⁈
マルコの動機/行動に説得力がない⤵︎
ドラマとしても夫婦共々精神的に キレた人間 にしか映らず、感情移入も出来ない⤵︎
せめて、
ローラじゃなきゃいけない!って、強い理由付け/説得力くらいは欲しかった(例えば 瓜二つ だったとか)。
何かとスッキリしない、サスペンスとして不良品だ!
この1作品で監督も脚本家もキャリア終えた(仕事ない)⁈のは言うまでもない。

軽くない画作り/撮影と
アヴァンタイトルでの少年/息子のナレーションとラストのナレーションの帰結はちゃんとしていた。


*注記
フィリップは、奇しくも2作連続で相手役名が、ローラ。
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