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17歳の肖像のScreen7のレビュー・感想・評価

17歳の肖像(2009年製作の映画)
3.9
キャリー・マリガンの可愛さよ…
制服・普段着・おめかししたドレススタイル…どの姿も少女らしいあどけなさと垣間見せる大人っぽさのどちらの雰囲気も最高に可愛かった!
同級生の男の子にもおじさまにもモテて、頭も良いから先生にも友達にも一目置かれる存在の役。
彼女がこの映画の良さを何割も増してる気がするー!

何となく過ぎていく毎日が退屈
大人社会が素敵に見えて憧れる気持ち
今の私は共感ポイントが多かったです!
16〜17歳って大人寄りの子供だから、今を楽しみたい気持ちと大人に憧れてしまう気持ちのどちらも抱えている時期だと思うんです。

ディビッドは残酷な人だけど、大人の世界を、〈夢〉を見せてくれた人。
良い車に乗るお金持ち、いかにもスマートで大人な男。
期待に満ちたジェニーの瞳がキラキラしていて…
けれども、映画の半分あたりから、徐々に見えてくるデイビッドの"影"の部分。
デイビッドの言葉が巧妙で、物事の運び方が上手すぎる…!

同級生に自慢げにディビッドのことを話すジェニー。
大人世界にちょっと足を踏み入れただけで、自分もその世界にいる人と思ってしまううちはまだ子供なのかなー

憧れのパリ、父親に反対されながらも大好きでよく聴くフランス音楽(あとレコード)等々…
彼女の大好きなパリをディビッドは上手く利用したというかなんというか…
17歳の誕生日にパリに行ってからのシーンは、その一瞬一瞬が絵のように美しくお洒落だった!
音楽もロマンティックでうっとりです〜〜

変わらない毎日に飽きて、一度新鮮な世界の楽しさを知ってしまったら抜け出せない、という気持ちすごいわかる!!
ジェニーは「下らない小論文を読む毎日」と言っていたけど、私も毎日同じ時間を繰り返してる気がして…笑

けれど最終的に…
「人生に近道などなかった」
背伸びして大人ぶっても、痛い目を見るんだなと彼女は学びました。
映画の最後で
「大学で私は"読書"した
"見苦しい姿"にならぬよう努力しつつ」
っていう物知らずなヘレンの言葉を借りた、少し皮肉っぽい表現が面白かった。笑

今の私に響く教訓ばかり。
・年相応に生きろ!
・大人になったらやりたいことは、大人になってからやればいい。
・目の前のことをとりあえず一生懸命取り組め!
といったことを感じました。
学校やめるのはさすがにまずいと思いました。頭良いのにもったいない!
「行動が人を表す。人は行動で決まる」
「何もしなければ何者にもなれない」
という先生の言葉も、本当にその通りだと思いました!!

今作は、"リン・バーバーの思い出に基づいて"とのこと。
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