ペコちゃん

17歳の肖像のペコちゃんのレビュー・感想・評価

17歳の肖像(2009年製作の映画)
4.3
主人公の16歳とは思えない理路整然さ。
大人顔負けの説得力のある発言。
自分の考えをきちんと持っていて相手に伝えることができるって素敵なことだと思った。見ていて気持ちよかった。

狭い世界から解き放たれて新しい経験をしていく彼女を見ているのは楽しかった。あどけない高校生の女の子がどんどん美しい大人の女性になっていく。

彼とのロマンスもよかったんだけれど…、

まさの展開だったなあ。

なんと頼りない優柔不断な男だったのだろうか…。いざという時に人間の本性が現れるってもんだ。離婚するつもりだった。というのもどこまで本気だったのだろう。車で逃げ去ったところを見るとそれも怪しく思えてくる。

17歳にして人生をだいぶ先取りしちゃった感じだけれど、経験したことはその後の人生の糧になるはず。

わたしは学生時代、勉強に対してこれといった喜びも楽しみも見いだせなかったので、彼女のように絵や音楽、文学から知識を得てそれによって人生が豊かになっていく感じって素敵だなあと思った。そんな風に人生が豊かになっていくことが知れてよかった。意識して生活してみようと思った。

最後にひとつ、

きみを見せてくれと言われて、
スリップの肩ひもを外して上半身裸になるところがエロティックでよかった。