ねーね

17歳の肖像のねーねのレビュー・感想・評価

17歳の肖像(2009年製作の映画)
3.5
大人の男性に憧れたことのある女の子なら、誰しも共感できちゃうんじゃないかな。
17歳の少女が、ずっとずっと年上の男性に恋をする。
彼はどこかミステリアスでセクシーで、真面目に規律正しく生きてきた彼女にとっては、見知らぬ世界を見せてくれる幻想でもあった。
しかし彼の真の姿はそんな美しいものではなく、彼女も徐々に気づいていくが…

この映画、心の奥底にある「まだあどけない少女」の部分をずーっと見透かされてるようですごく痛い。
17歳の頃なんて大人ぶってもまだまだ子供で、誰も私の気持ちなんか理解できないって反発して、そんな自分に酔いしれちゃったりするんだけど、一度痛い目見ないと自分の愚かさやいかに世間知らずかってことにはなかなか気づけないもの。
17歳の彼女は、自ら飛び込んだ世界でズタボロに傷ついて初めて人生の「education」を得ることができた。

誰もが知る、大人になるための通過儀礼を美しい映像で映し出す良作。
17歳の肖像というタイトルより、本題「education」にするべきだと強く思う。

まだあどけないキャリー・マリガンの可憐さはさることながら、ピーター・サースガードの色気が確かに半端ではない…
私だったとしても、同じように恋に落ちてたかも。
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