まりぃくりすてぃ

ピーチガールのまりぃくりすてぃのレビュー・感想・評価

ピーチガール(2017年製作の映画)
2.9
何カ月も前にヒュートラ渋谷で観て、キラキラ映画の保守本流(悪い意味で)って感じだったので、ドウデモイイと思ってレビューしなかった。このたび原作漫画をやっと読んだので、一言二言。

なぜ、超デリシャスな原作をもっとマジメに尊んだ正攻法の映画作りをしなかったんでしょ。これに尽きる。


とりあえず、事実上の主役(ピーチボーイ!?)として「Hey Hey」って感じに飛び跳ねていたイケメン伊野尾慧くんの爽やかな可愛らしさが、スクリーン内で強し。ちょっと彼に泣かされそうにもなった。(泣かなかったけどね。)そこらへんだけは収穫。原作のイメージからは外れる彼だけれど。
それと、エンドロールのひときわ眩いアフターサービスには、こっちもほほえむばかり。
以上で、褒めは終了。

主要四人組からトータルで受けた満足感、ない。ルックス的に派手組(伊野尾くん・山本美月さん)と地味組(真剣佑くん・永野芽郁さん)に分かれすぎちゃってるのが、ちぐはぐで、結局チープ。
高校生に見えるかどうかは別として、美月さんは一応誰の目にも美人でしょ? 言っちゃなんだけど、芽郁さんの方は、それほどでもない。
これについては、ももちゃんを美しく、「学校一のモテ女子」というバカ紗絵の容姿を十人並みに描いてしまった原作にも原因があるね。
元のその二次元を味わった今、四人のキャスティングにはそれなりの妥当性を認めつつも私は、fascinateまではされなかったことをワガママに訴えておく。伊野尾くんからもらった少々の“せつなさ“は、あくまでも景品だ。
誰を選ぶとか以前に、いっそプロを排して現役高校生だけで固めてもよかったんでない?(正論すぎ?)
何カ月経っても、やっぱ美月さんのムリヤリな高校生姿が何だか私にはトラウマのまま。ほかの彼女のまとも映画で口直し(目直し)したい。


日本の漫画は世界一。だけど、日本の三次元映画のレベルは残念ながら高くない。