えびちゃん

欲望という名の電車/オリジナル・ディレクターズカットのえびちゃんのレビュー・感想・評価

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没落貴族のブランチが妹夫婦の部屋に転がり込むも妹の夫スタンリーに嫌われ過去を暴かれ破滅に追い込まれていくお話。
あれ?こんな話なの?と混乱しつつも最後はハッとして終了。ブランチの悲惨であったであろうバックグラウンドがほとんど語られないのが残念でモヤモヤしていたけどプロダクション・ノートによると同性愛とかレイプなど当時の映倫にひっかかったためカットされてしまったと…。そこが肝ではないのか…。
ヴィヴィアン・リーの神経をすり減らした演技に感服です。そして彼女もまた精神の均衡を崩してしまうのが切ない。
マーロン・ブランドがものすごくかっこよくてびっくり。圧倒的肉体美!登場即「Tシャツ脱いでいいか?」には、お願いします!と声が出てしまいました…。素晴らしい裸体でした。是非お納めください。
ヴィヴィアン・リーの舞台っぽい派手な演技とマーロン・ブランドの自然な演技のちぐはぐさが目立つ。リーの演技くさい演技は落ちぶれた貴族感がよく出ていたし、ブランドの自然な演技は粗暴さが際立っていたし、むしろそのちぐはぐさがキャラクターを立たせているなぁと好印象。
クラシックな作品もまた少しずつ観ていこうっと。
音楽好きとしてはニューオーリンズはかなり行ってみたい街なんだけどこんなに汚くて保守的だったのかと思うとうーん…。
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