ひろゆき

幸せなひとりぼっちのひろゆきのレビュー・感想・評価

幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)
4.4
銀幕短評 (#173)

「幸せなひとりぼっち」
2015年、スウェーデン。 1時間 56分。

総合評価 88点。

原題は、「オーヴェという名の男」。

最愛の妻に先立たれた59才の男が主人公のはなし。彼は筋金入りの偏屈、頑固で、口ぐせは手当たりしだいにわめき散らす “バカめ” である。 が、

カメラはある きっかけをもって、現在と過去を何度も行き来する。みずみずしく多彩な音楽、絶妙なカメラの構図がすばらしい。主役の演技もみごとだ。

スウェーデン映画だけあって、出てくるクルマは サーブ(SAAB)と ボルボが多い。それが本作のキーファクターのひとつになっている。

わたしが子どものころ、SAABという名のオス犬を飼っていた(クルマ好きの父の命名)。ある日の深夜に彼がけたたましく吠えるので、家族で見に行ったところ、裏どなりにあった業者の倉庫に泥棒が侵入しているのを見つけ、現行犯逮捕に至った。あくる日の毎日新聞にイヌの顔写真入りで「お手柄 サーブ号」の記事が掲載された。さらには ご褒美として警察からサーブ用にステーキ肉をいただいたのであるが、それはすべて私たち家族がおいしく食べてしまったことは、いうまでもありますまい。
いいイヌだったな。
ひろゆき

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