ほーりー

シェーンのほーりーのレビュー・感想・評価

シェーン(1953年製作の映画)
4.8
これもまた多くの日本人に愛された洋画のひとつ。

土地を牛耳る悪漢どもから、入植者一家を守るため、永遠のヒーロー、シェーンが今立ち上がる。

ワイオミングの大自然に生きる人々の心情を丹念に描かれているのが、この映画が他の西部劇と一線を画している点だと思う。

そして、動物を使った演出が非常に巧い。

ラストのガンファイトをブライドン・デ・ワイルドの傍でジッと見る犬の表情が素晴らしい。というのもシェーンと対決する相手は自分の飼い主(エライシャ・クック・Jr.!)を殺したジャック・パランスだからだ。

またこれ以外にも、アラン・ラッドとヴァン・ヘフリンの格闘シーンを、騒ぎに興奮して柵を乗り越えようとする牛や馬の姿だけで表現している。

あの有名なラストシーン、いつも観ても涙が溢れてくるんだよね。歳なのかしら笑

最後に、いまだにこの映画のクリアーな画質の正規版が日本で発売されないのはとってもとっても罪なことだと思う。

難しいとは思うが、早く誰かが東北新社さんとパラマウント社さんの間を取り持って欲しい!

とはいうものの、自分は是が非でもリマスター版が観たいがために、わざわざフランス語圏向けのBlu-rayを買っちゃいました(しかも日本語字幕があるから問題なし!)
ほーりー

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