ぬーたん

黒部の太陽のぬーたんのレビュー・感想・評価

黒部の太陽(1968年製作の映画)
4.0
暫く振りのレビュー。京都・奈良に修学旅行に行ってたんよ。あ、40数年振り2回目のだけどね💦やっぱり旅行って良いよね~次はどこ行く?って考えてたらちょうど帰宅後の旅番組で黒部ダムをやってて、ココずっと行きたかったところだ~次はココ!となった次第。今作は結構前に観たけど、大分忘れてるしあまりピンと来なかったけど、年のせいか、えらく感動したわ。というか今は亡き名優たちの体を張った演技に泣ける~😢CGもない時代に、こんな迫力あるシーンを撮るのはまさに命がけだったらしい。裕次郎と三船の役者魂を観た。この映画、1963年黒部ダムが完成してから僅か5年後の公開。撮影も時間かかったし、かなりリアルタイムな映画だった。
黒部ダムは着工から7年、死者は171人!今なら考えられん!映画を観ても、取りあえずここら辺掘ってみるべ~的な行き当たりばったりで、土砂崩れや水が噴き出して、あっという間に犠牲者が出る。それじゃこっちを掘ろうみたいなバクチ的な仕事に驚く。大正時代から何度もトライして来た過酷な土地で、秘境であったから何も分かっていなかったのだ。
豪華俳優が眩しいぜ✨先ずは言わずと知れた裕ちゃんだい。まだ33歳位だけど、既に貫禄がある。178㎝の長身で欧米かっていう位の脚の長さ!かっこえぇ!
三船敏郎は当時45歳位。『天国と地獄』からは5年位。渋みがあって良い頃。イケメンだぜえ!裕次郎と同じく自分でプロダクションを立ち上げたばかりで、石原プロと三船プロの共同で命運をかけた作品になった。
そして劇団民藝の主宰者の宇野重吉。寺尾聡の父親で、今作では親子共演をしてる。寺尾聡が若い。重吉さんは凄い演技で圧倒された。まさに大御所だ。
その他、志村喬、芦田伸介、岡田英次、二谷英明などの重鎮。
私の父親世代。
加藤武に大滝秀治は上手いねえ。
樫山文枝が若い、裕ちゃんの奥さん役。その妹は日色ともゑ。
昔のドラマで良く観た顔が懐かしい。
苦労に苦労を重ね、トンネルが貫通したシーンは感動!
三船の家族の話も重なり、泣ける😭
196分の長さも忘れる位、かぶり付きで観た。尤もこの時代の映画、ちゃんとインターバルが設けられている。映画館のこの休憩時間も懐かしい。
さて、黒部ダム、現在は観光放水が夏から秋にかけて行われてる。とにかく北海道からは遠いので、放水も観たいし、7月に行く予定!
主要キャストの多くは鬼籍に入り、石原裕次郎記念館も小樽から無くなり、何とも時代の流れを感じる。高度成長期の経済社会が熱かった頃、がむしゃらに働いていた頃、昭和のあの熱気は、今はもう化石で歴史でしかない。その一時期を過ごせた世代の私は案外、楽しかったのかもしれぬ。あぁ昭和!昭和枯れすすき!🤣
※おやつは京都で買った、村上開新堂のロシアンケーキ。チョコ・柚子・ぶどう・プレーン。めっちゃうまい!もっと買えば良かった!濃いめの紅茶と。
※夕飯は京都で購入の、半兵衛麩の生麩を田楽に。奈良漬けは刻んでクリームチーズと和えておつまみ。美味しい地鶏を貰ったので、これまた美味しい卵で親子丼にして。湯葉と水菜の味噌汁は京都の白味噌で。京都尽くしで旅を思い出しながら。
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