【有名だけど恥ずかしながら今まで観てこなかった作品です。】
『狼よさらば』🐺の次は、
『キャッツ』🐈を観ようか少し迷ったんですが、
トラが目立つ今作『グラディエーター』🐅を観ることにしました。
・アカデミー賞作品賞を獲っているし、
・”『ジョーカー』大好き人間“🃏としてはホアキン・フェニックスの他の出演作品も観ておこうと思って、
今回、NHK BS プレミアムで放送していたのを録画して鑑賞しました。
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【観るのを後回しにしがちな題材です。】
もう20年以上前の公開作品なんですね…。😅
自分にはこの手の”古代ローマの話”ってそそられない、なんなら苦手意識のある題材なんです。
高校時代の社会科も世界史じゃなくて日本史を選択しましたし、
”マルクス・アウレリウス“とかの聞き慣れない名前が出てくるだけで好奇心が一歩退いてしまいます。😥
もちろん、古代ローマ時代の話だからしょうがないんですが、
せめて
⑴登場人物の見た目がはっきり見分けられる
⑵そこまで主要登場人物の数が多くない
⑶ストーリーがシンプル
な作品の方が自分にはありがたいです。😥
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【トラの目立つ映画🐅と言いましたけど、話自体は『ライオン・キング』🦁でした。】
そして、今作は⑶ストーリープロットが思っていた以上にシンプルな話で助かりました。
”王位継承するはずだった主人公が、
陰謀に巻き込まれて家族を殺されて一度はどん底まで落ちたけど、
そこから這い上がって偽の王の前に戻ってきて復讐をする”
みたいな話です。📖
自分はもちろん、チャールトン・ヘストンの『ベン・ハー』とかも連想したんですが、
それ以上に人間版の『ライオン・キング』に近いと思いました。🦁
今作で、
・ジェイモン・フンスー演じる黒人奴隷👩🏾🦲
・ラルフ・メラー演じるやたらと身体がデカくて強い漢💪
の2人が、『ライオン・キング』のティモンとフンバ(猿と猪)🐒🐗にあたる、旅の途中で出会う主人公のサポート役でしょう。
リドリー・スコット監督作品は、自分は観た作品はどれもなぜか”品格”みたいな物を感じます。
今作も品格が漂っています。
“スケールのデカい、行って帰って来る話“↩️
って意味では、個人的にはリドリー・スコット監督作品の中で一番好きなマット・デイモン主演の『オデッセイ』とも重なります。🧑🚀
あれも娯楽作品ですけど、なぜか品格を感じるんです。
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【話の内容に対して上映時間が少し長いです。】
ただ、『ライオン・キング』が90分程度の短い映画であるように、ぶっちゃけ、今作の話自体は2時間30分もかけて描く必要はない話だと思います。🕰
ただ、長い上映時間の割には退屈しなかったです。
安定のハンス・ジマーの音楽力や、
アカデミー賞で
・音響
・視覚効果
・衣装デザイン
をそれぞれ受賞しただけあり、色んな分野でレベルが高いのは感じました。💮
劇中で主人公:マキシマスや他の奴隷たちがコロッセオを見て圧倒されたように、
自分も見ていて圧倒されました。🏟😲
そして、なんと言ってもホアキン・フェニックス演じる悪役:コモドゥスの人物像を掘り下げる時間が長かったのもあります。
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【悪者:ホアキン・フェニックス】
ラッセル・クロウは凄いと思いますけど、今作で彼が演じる主人公:マキシマスは
”無口で感情表現が器用じゃないけど、強くて人望が厚い英雄”
って役なので、少し親近感が湧きにくいキャラクターのように感じたんです。😞
どちらかと言えば、彼の周囲の味方の脇役の方が人間的に描かれています。😄
何より自分はホアキン・フェニックスに注目して見ていましたが、20年前からやっぱり上手いですね。🤣
彼が演じるコモドゥスは悪役なんですが、彼目線で考えたら、可哀想な人なんです。😢
コロッセオで奴隷たちが傷つく姿を見ながらゲラゲラ笑っているオーバーアクトもハマっていますけど、🤪地味に父親や嫁さんとの会話シーンとかの表情も上手いと思いました。🥺
特に自分には2時間過ぎたあたりからはラッセル・クロウ以上にホアキン・フェニックスの出演シーンの方が印象に残っていて、
長い上映時間を彼の演技で退屈せずに観られたのは間違いなくあります。😅
ホアキン・フェニックス以外の『ジョーカー』絡みで言うと、🃏
(これも個人的には大好きな)『アンブレイカブル』とその続編『ミスター・ガラス』で主人公の息子を演じていたスペンサー・トリート・クラーク君が、
今作『グラディエーター』では次の王になるであろうルキウスを演じています。👑
そのルキウスが格子を挟んで檻の中のマキシマスと話すシーンは、『ジョーカー』のとあるシーンを連想しました。🃏
キャラクターの立場的にも少し『ジョーカー』と重なりました。🤔
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【こんな『ローマの休日』は嫌だ。】😫
調べてみたら、オードリー・ヘップバーンの『ローマの休日』の
(原題:Roman Holiday)って、
今作のような”奴隷たちの殺し合いを観て楽しむ大衆の娯楽の日”のことで、
要するに「野蛮な見世物」って意味だそうですね。🩸🤕
それを踏まえて、映画『ローマの休日』は、
オードリー・ヘップバーン演じるあのお姫様が”大衆の見世物”になる側で、王女様がその不自由から逃げ出す話として、制作側は描いたつもりなんでしょう。📖
ただ、自分は部下や市井の人々の立場で考えて、あの王女様の行動には肝を冷やして、えらい迷惑を被った一日に感じました。😫
もちろん、映画の感想は人それぞれですけど、
自分はやっぱり『ローマの休日』は、好きになれないですね。⚔️
でも、脚本家のダルトン・トランボも根底には「奴隷解放」っていう強い願いがあったんでしょう。それは共感出来ます。😁