実在するシリアル・キラー、ヴェルナー・クニーセクが起こした一家殺害事件をドキュメンタリー・タッチで描いた作品です。
刑務所を出所した日に犯す犯行を再現しているのですが、常にナレーションで本人の思考が独白されます。
それが、なんていうか…、計画、計画と言う割に衝動的で、サイコパス的な本能に従っているだけの犯行にしか見えなくて…。
殺害する場面でもあっちこっち走り回り行きあたりばったりの手際の悪さ。
カメラワークも相まってその要領の悪さに逆にリアリティを感じました。
終始、サイコパスの思考を追体験している様な気持ち悪さ、そして、サディスティックな動機や理不尽な暴力に恐怖を感じる映画でした。