ノッチ

シュランケン・ヘッド/アメリカの怪談のノッチのレビュー・感想・評価

4.0
ギャング団の悪行を通報したトミーら3人組は、それがバレて殺されてしまう。

ところが、ハイチの妖術使いスマトラが、ブードゥーの秘術でトミーらを甦らせて…。 

怪談、オカルトブームの中、遂にアメリカ版『学校の怪談』が日本上陸。

『パペット・マスター』シリーズで一部映画ファンからも人気のあるフルムーン・ピクチャーズの作品。

ティム・バートンなどの音楽で有名なダニー・エルフマンの兄が監督です。

『シュランケン・ヘッド』とは、いわゆる干し首のことですね。

この映画は一応1994年作品ですが、低予算の1980年代映画への敬意を表しているように思えます。

題名からもっと怖いのを想像しましたが全然怖くありませんでした。

ホラーが苦手な人でも全然問題無く観賞できる1本。

雰囲気がコミカルでどこか青春映画なテイスト。

子供がギャングに銃殺されてしまうというショッキングな内容ながら、生首で復活などユーモラスな映画である。

生首パワーで街の悪党共を成敗していくダークヒーロー(?)もの。

空をフワフワ浮いて移動して、出撃する時にくるっと回ると口にナイフ咥えてたりと、武装するシーンが好き。

この生首にやられると、オナラをこくゾンビになって良い行いをするようになるって設定からして変すぎて引き込まれる。

こういう勧善懲悪な雰囲気をコメディタッチで描くのは、50年代ウォルトディズニー映画みたいです。

映像のみならけっこうトリップしているがファンタジーな音楽のおかげでなごみ映画となっている。
ノッチ

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