狙っていた 念願の初っぱな レヴュー
('18.5 発売ソフト)
アーサー・ルービン監督による
【ラブ・サスペンス】。
ジャケ写が中々オシャレ。
胃腸炎で妻を亡くしたスティーブン(スチュワート・グレンジャー)。悲しみに暮れる彼を実業家のトラヴァースと娘のエリザベス(ベリンダ・リー)、弁護士のデイヴィッド(ビル・トラヴァース)が屋敷まで送る。女中のリリー(ジーン・シモンズ)は、スティーブンのある秘密を知る…。
【映画の出来を早期に見抜く方法】として、
タイトルが出てから15分以内にどんなジャンル⁈で、主人公が誰か⁈というのがしっかり提示されていれば良品(例外もある)。という定説があるが、本作は、正にドンピシャの好例だった。
兎に角、脚本が秀逸で無駄無く、テンポ良く、展開
も飽きさせず、90分サクサク観れる。
メインの愛の他にもう一重の愛も描かれ、愛の
残酷さをより際立たせている。
これはキャスティングの巧さ。
カラーだし【64年前】という古さは全く感じない。
センチメンタルな劇伴(テーマ曲)も良かった。
中盤手前の濃霧犯行シークエンスは、ハラハラ
する。
展開上、ここでのご都合主義はやむを得ない。
モヤモヤしないラストは、【一途の貫いた愛】を
セリフと表情(涙)でジーン・シモンズが感動的に
締める。
愛と余韻で言えば【仕◯て屋の◯】女性版と言え
なくもない。
追記
※レンタル無く人目に触れず埋もれていくには余りに
勿体ない佳作。