あつ

エイリアン2 完全版のあつのネタバレレビュー・内容・結末

エイリアン2 完全版(1986年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

前作の宇宙船内に潜む1体のエイリアンとの攻防を描いたソリッドシチュエーションホラーから一変、屈強で銃器を携えた軍人たちとのモンスターアクション映画に。ジャンルが変わりエイリアンの数もドッと増えたことで映像の迫力が増して娯楽色が強まった一方で、母と子というテーマが加わったことでメッセージ性も強まった印象。


スケールは大きくなったものの、エイリアンの迫り方が数で迫ってくるの一辺倒な上に銃器で簡単に対抗できる防御力の低さで前作よりもエイリアンの怖さが薄れ、天井裏からゾロゾロ這い出てくるシーンなどの見せ場もあったが怖さよりもキモさが強くてデッカイ虫の映画観てる気分だったな特に密室での戦いなんてほぼゴキブリ退治だっただろ笑

憎たらしい人物として序盤から描いていたバークの最期を映さなかったり恋愛要素を描きながらフワッと終わったり、人類の脅威として描き続けたエイリアンについて終盤で「母と子」のテーマに重ねて「どう思わせたいんだよ」的な描き方をしてみたりと個人的にはモヤモヤする部分が多かった。火炎放射器で卵もろとも容赦なく焼き払うリプシーと泣き叫ぶような声をあげる女王エイリアン。まるで人間サイドを悪かのように撮ってるけどさすがにそれは偽善的で空虚なシーンだと思う。

自分はほぼホラーだった1作目の方が好きだなぁ。
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